(使用教室) 131教室(1号館3階)
(目標と概要)
あなたは「ドイツ語=ドイツのことば」と思っていませんか?
まったく初めての外国語を学ぶのに、週1回90分の授業だけでは絶対に足りません。毎日30分ずつでも自分の手で書き、声に出して読みましょう(そのために教科書にはCDがついています)。授業や試験の前日に何時間もやるのは長続きしません。少しずつ確実に続けるのが最も効果的です。
ドイツ語の初級文法の学習を通じて、ドイツ語を読み、書き、自分の言いたいことを簡単なドイツ語で話せるようになることを第一に目指す(独検4級相当)。第二にドイツ語だけでなく、最も身近な外国語である英語や、その他の外国語との比較対照により、自分の母語と異なることばへの視点や想像力を見につける。第三にドイツ語を通じてドイツ語圏の国々、さらにヨーロッパの多様な文化に対する知識と視野を広げる。
ドイツ語はドイツだけでなく、ヨーロッパ大陸で9000万人(ロシア語につぐ第2位)、EU(ヨーロッパ連合)では最も多くの人々が話していることばです。ヨーロッパ以外のドイツ語話者を含めると、その世界使用人口はほぼ1億人で、日本の総人口に匹敵します。英語だけでなくドイツ語(或いはフランス語でも中国語でも)ができるということは、日本の外から情報を得る上で、きわめて強力な手段を持てることを意味します。
そして異なることばを知る人ほど、自分の母語や他者のことばをより正確に理解し、論理的に考える力を手にすることができます。英語だけが外国語ではないし、アメリカだけが世界ではないのです。
期末試験直前に質問のための時間を作る予定ですが、わからないことは授業中でも沈黙せずに私に質問してください(質問されて気を悪くする教師はいません)。
(教科書)
『アクティブに使うドイツ語』(CD付)
パスポート独和・和独小辞典(白水社 2800円+税 ISBN 456000045X)
(評価方法) 筆記試験
(使用教室) 232教室(2号館3階 メディア教室)
(目標と概要)
「ドイツ語1・2」で学んだことも復習しながら進めます。1年次でうまくいかなかった人も、気持ちを切り替えて取り組んでください。今年の教科書は、満を持してのDVD付です。自習で活用しましょう。 (教科書)
『ドイツってすてき!(改訂版)』(DVD付)
(辞書)
これまでの授業に使用したものでよい。中級以上の学習用としては、次のものがある;
和独辞典は特に必要ないが、買うなら次のものがおすすめ(というより現時点で使いやすいものはこれぐらいしかありません);
(評価方法) 筆記試験
ドイツ語1
②授業後のアンケート結果は次の通りです(火・水合計);
(参考書)
適宜、授業で指示します。ここでは、授業に必要ではないが、事前に読んでおくと面白いかもしれないものを紹介します;
『ドイツ語のしくみ』
『その他の外国語 役に立たない語学のはなし』
『ダーリンの頭ン中』
『近くて遠い中国語 日本人のカンちがい』(中国語を履修できなかった人におすすめ)
『フランス語のしくみ』(フランス語を履修できなかった人におすすめ)
『ラテン語の世界 ローマが残した無限の遺産』(フランス語を履修できなかった人にこれもおすすめ)
(辞書)
20~30年前に比べれば、近年の学習独和辞典はどれも親切かつ良質です。書店に置いてあるものならどれを買ってもかまいません。ただし、次の二点にはくれぐれも注意してください;
1. ポケット版辞書など極端に小型のものは、語形変化や用例など学習に必要な情報が載っておらず、初学者には使いこなせません。ある程度学習が進んでから、あるいはドイツ語圏へ旅行する機会ができてからにしましょう。
2. ドイツでは1998年からドイツ語の新正書法(要するに新しいつづり)が採用されています。1998年以降に出版された「新正書法対応」の辞書を使うようにしましょう。時々、両親や親戚の学生時代の辞書を持ってくる人がいますが・・・親御さんには大変申し訳ないのですけれども・・・そんな古い時代の辞書は使えません。ちゃんと新しいものを買ってください。
ここでは数ある辞書の中から、初級者向けで新しいものをあげておきます。他にも優れた本はあるので、各自が書店で手にとって内容を確認するのが一番です。実物を手にとって、自分に相性の良いものを選びましょう。なお、大学内の紀伊国屋書店ブックセンターで買うと割引があります。
新アポロン独和辞典(同学社 4000円+税 ISBN 4810200043)
新アクセス独和辞典(三修社 4000円+税 ISBN 4384000375)
スタート独和辞典(三修社 3200円+税 ISBN 4384000197)
エクセル独和辞典(郁文堂 2800円+税 ISBN 4261072610)
パスポート独和辞典(白水社 2900円+税 ISBN 4560000611)
身につく独和・和独辞典(三修社 2600円+税 ISBN 4385119651)
ドイツ語3・4
(授業時間)
水曜日5・6 Mittwoch 13:10~14:40 s.t.
「ドイツ語1・2」の学習内容をふまえ、より実用的な視聴覚教材を用いてドイツ語の知識(独検3級相当)とヨーロッパ文化に対する理解を深める。
(参考書)
適宜、授業で指示します。ここでは、文法を整理したい人向けに1冊だけ紹介します;
『必携ドイツ文法総まとめ(改訂版)』
プログレッシブ独和辞典[第2版](小学館 3800円+税 ISBN 409515022X)
フロイデ独和辞典(白水社 4000円+税 ISBN 4560000638)
クラウン独和辞典[第3版](三省堂 4100円+税 ISBN 4385120102)
新マイスター独和辞典(大修館書店 4200円+税 ISBN 4469012777)
独和中辞典(研究社 4000円+税 ISBN 4767440203)
郁文堂和独辞典(郁文堂 3400円+税 ISBN 4261072483)
前期(Sommersemester)
第1講/第2講/第3講/第4講/第5講/第6講/第7講/第8講/第9講/第10講/第11講/第12講/第13講/第14講/試験
第1講(11.April 2007)
授業の概要。
①本日授業で紹介した映像は次の通りです(クリックすると各言語の紹介ページが開きます);
Détective Conan(仏)
Detektiv Conan(独)
名偵探柯南(中)(誤記ではありません)
Le Château de Cagliostro(仏)
Il Castello di Cagliostro(伊)
Das Schloss des Cagliostro(独)
Sailor Moon(独)
Neon Genesis Evangelion(独)
Mobile Suit Gundam Seed(独)
Prinzessin Mononoke(独)
1.これまでに学んだ外国語
英語 30(学校で習ってんだからそりゃ多いでしょう)
中国語 7(時代の流れを感じます)
韓国語/朝鮮語 5(上に同じ)
イタリア語 2
ドイツ語 1
ロシア語 1
2.これから学んでみたい外国語
イタリア語 15
ドイツ語 13(ありがとうございます)
韓国語/朝鮮語 10(時代の流れを感じます)
中国語 9(上に同じ)
フランス語 7
スペイン語 1
ポルトガル語 1
ロシア語 1
他 少数意見(インドの方の言葉 どっかの部族の言葉)
第2講(18.April 2007)
つづりと発音。英語ほど複雑ではないのでこの一回きりで済みますが、慣れるのには時間がかかります。自分でCDを聴いて、何度も声に出しながら自分の手で書くことで憶えましょう。
ちなみにドイツ語の名詞は常に大文字で書き始めます。大文字だからといって固有名詞とは限りません。
ドイツ語の挨拶。教科書には載っていませんが、ドイツ語の「こんにちは」は地域によって違います;
Guten Tag!(北ドイツ・標準語)/Grüß Gott!(南ドイツ・オーストリア)/Grüezi(スイス)
感謝の「ありがとう」が「ダンケ」なのは日本でも有名ですが、この Danke! は Ich danke Ihnen!(私はあなたに感謝します)の省略です。丁寧に言う場合には schön(美しい、きれいな)を添えて Danke Schön! と言います。返事は Bitte schön! です。また Vielen Dank! という表現もありますが、この場合は ×Vielen Danke! ではないので注意してください。
また「さようなら」にも Auf Wiedersehen! の他に、より親しい間柄で使う Tschüs(←話し言葉なので、辞書によって綴りが異なることがあります)、南ドイツの Wiederschaun! や、主にオーストリアで使う Servus(サーヴィス!ではありません)などがあります。
お知らせ 教科書『アクティブに使うドイツ語』の入荷が遅れています。既に追加注文しており、来週以降入荷予定です。なお、一般書店に注文することもできますが、おそらく同じくらい時間がかかるので、未購入の学生は学内書店への入荷を待ってください。
第3講(25.April 2007)
Lektion1。動詞の現在人称変化。
まず基本中の基本;ドイツ語の動詞は語尾が変化します。動詞の原形(辞書に載っている形 正確には不定詞という)は -en で終わっているので、まずこの語尾を取り去り、残った部分に変化語尾をつけます。“kommen”や“lernen”や“trinken”とあれば、それは一旦“komm-”や“lern-”や“trink-”の形にして考えましょう。
語幹(変化しません) 語尾(変化します)
授業でも説明した通り、複数形=原形と考えてかまいません(今のところは)。複数2人称 ihr の変化も憶えなくてかまいません(あくまで今のところは)。まずは単数の1人称(ich)・2人称(du)・3人称(er/sie/es 他)についてしっかり憶えましょう。規則変化動詞としてkommen「来る(英 come)」、wohnen「住む(英 live)」、trinken「飲む(英 drink)」の例を書いてみましょう;
くれぐれも×du wohnest とか×er trinket などと発音しないように。母音のないところに母音を挟む癖をつけないようにしましょう。「ヴォーネスト」とか「トリンケット」と読むこと自体も誤りですが、放っておくと自分で書く時にもそういう風に書いてしまいます。初歩の発音をなめてはいけません。
明日の学生大会に関連して、授業で配布したドイツの大学議会の投票用紙はこれ(PDFファイル);
第4講(02.Mai 2007)
Lektion1(続き)。動詞の現在人称変化、不規則なもの。
名前、出身、住所、職業を尋ねる表現。同じ「あなた」や「君」でも、親しい関係(du)かそうでない場合(Sie)かによって主語も動詞も変わります;
(どんな名?)Wie heißen Sie? / Wie heißt du?[注意!×heißst ではない]
―Ich heiße ....../ Mein Name ist ......
(どこから?)Woher kommen Sie? / Woher kommst du?
―Ich komme aus ......
(どこに?)Wo wohnen Sie? / Wo wohnst du?
―Ich komme in ......
(何を?)Was machen Sie? / Was machst du?
―Ich bin ......
be動詞(ドイツ語では sein )や have にあたる動詞(ドイツ語では haben )が若干、あるいはきわめて不規則なのはヨーロッパのどの言語でも同じです。ひたすら書いてそして声に出して憶えましょう;
Klavier spielen → Ich spiele gern Klavier. ピアノ演奏
Tennis spielen → Ich spiele gern Tennis. テニス
Comics lesen → Ich lese gern Comics. マンガ
ins Kino gehen → Ich gehe gern ins Kino. 映画通い
Musik hören → Ich höre gern Musik. 音楽鑑賞
einkaufen gehen → Ich gehe gern einkaufen. ショッピング
Ski fahren → Ich fahre gern Ski. スキー
Auto fahren → Ich fahre gern Auto. 車の運転
Sport machen → Ich mache gern Sport. スポーツ
Filme sehen → Ich sehe gern Filme. 映画鑑賞
gern kochen → Ich koche gern. 料理
不定冠詞(英語の a に相当)
You must learn German.
Du musst Deutsch lernen.
教科書の図の通り、ドイツのみならずヨーロッパでは建物の2階(つまり天井のある所)から「1階」と数える場合がしばしば見られます。実際の1階はドイツ語で Erdgeschoss(「地上階」の意味Parterre とも)、フランス語では rez-de-chaussée(「道路と水平」の意味)、英語でもイギリスなら ground floor です。
ちなみに、その他の集計結果は次の通りでした(複数回答あり)。
どの前置詞がどの格を必要とする(日本のドイツ語教育業界では『格支配』といいます)かは、ひとつひとつおぼえていくしかないのですが、名詞といっしょに実際の文例でおぼえるのが一番です(といっても圧倒的に3格か4格で、2格はごく僅か。1格を使う例は絶対にありません)。上にあげた in は3格と4格のどちらも使える前置詞ですが、これには意味の違いがあります。ここで、よく似た別の例をよ~く見比べてください。
このような「前置詞+定冠詞」の融合形の使われ方にも馴染みましょう。英語では見かけない用法ですが、使い慣れると便利です。融合しなくても間違いではありませんが、特に定冠詞の部分を強調したい場合(「(他でもない)その学校へ行くんですよ」など)以外は融合するのが普通ですし、何より融合形を知らないと他人のドイツ語を読む/聴く時に困るので、教科書の表に載っている分だけは憶えましょう。
授業では「大学にバスで行く」という例を挙げました。「バス」は男性名詞 der Bus で、大学は女性名詞 die Uni(Universität の略)です。順々に文を作ってみましょう;
ドイツ語で学ぶこうした前置詞の用法は、実は(英語以外の)ヨーロッパの言語にはごく普通に見られる現象です。例えば「前置詞+冠詞」の融合もこんな具合です;
ドイツ語3
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Auf Deutsch bitte!
1) Wie heißen Sie? Ich heiße Nakamura / Mein Name ist Nakamura.
2) Woher kommen Sie? ich komme aus Japan.
3) Was lernst du? Ich lerne Deutsch.
4) Spielst du gern Fußball? Ja, ich spiele Fußball sehr gern?
Auf Deutsch bitte!
1) Hier wohnt ein Mann / Ein Mann wohnt hier.
2) Der Mann heißt Bauer.
[日本語を直訳して Der Name des Mannes ist Bauer. とする必要はありません]
3) Das Auto gehört dem Mann.
4) Aber das Haus gehört dem Bruder des Mannes.
[『その男性の兄弟』は der Bruder des Mannes だが、その3格の形を作るときは最初の der Bruder を3格にするだけでよい]
5) Ich schenke dem Vater eine CD.
6) Sie schreibt der Mutter einen Brief.
Auf Deutsch bitte!
1) Was ist das? Das ist ein Computer.
2) Sind Sie Student/in? Ja, ich bin Student/in.[職業名は冠詞不要。]
3) Wie alt bist du? Ich bin zehn [Jahre alt].
[ How old are you? I am ten [years old]. と語彙も語順もまったく一緒。]
4) Wo ist die Toilette?
[ここで eine Toilette にするのは不自然。聞き手や話し手にとっては『(その場にあるはずの、特定の)トイレ』なので定冠詞をつける。]
5) Ich habe eine gute Idee.
[誰も考えていない新しいことを考えつくのだから eine Idee に決まっています]
6) Hast du Geschwister? Ja, ich habe einen Bruder und eine Schwester.
Auf Deutsch bitte!
1) Wie viele Kinder haben Sie?
[この通り How many children...? と出だしの語彙・語順はまったく一緒です。]
2) Ich habe zwei Brüder und drei Töchter.
3) Er sammelt gerne Briefmarken.
[なぜ『切手(複数)』が無冠詞なのか?というと、漠然と『切手』全般をさしているだけで、特定のものをさしているわけではないからです。]
4) Ich schenke den Kindern Bücher/ein Buch.
[複数3格は den Kindern となる。『本』が複数か単数かは場面による。]
Auf Deutsch bitte!
1) Ich fahre nach Deutschland, aber er fährt nach Frankreich.
2) Sprichst du Deutsch? Ja, ich spreche ein bisschen Deutsch.
3) Weißt du das schon? Nein, ich weiß noch nicht.
[Das weiß ich noch nicht.『それは僕まだ知らないなあ』でもよい。]
4) Rufen Sie die Polizei, bitte!
[『警察』は die Polizei と定冠詞で。理由は授業で説明します。]
5) Wiederholen Sie das noch einmel, bitte.
[ちなみに『繰り返す』の意味の動詞 wiederholen は分離動詞ではないので Holen Sie...... wieder. とする必要はありません。]
Der Unterricht gefällt mir. または
Mir gefällt der Unterricht.
「授業が私に気に入ります
/私に授業が気に入ります」→「私は授業が気に入っています」
Auf Deutsch bitte!
1) Wem gehört das Fahrrad? Es gehört mir.
2) Wem gehört das Motorrad? Es gehört ihm.
3) Was gefällt euch? Das Computerspiel gefällt uns.
4) Was gefällt Anna? Der Film gefällt ihr.
5) Wem leihst du das Buch?
Gehen wir an die Donau?
Gehen wir zum (< zu+dem) Ufer.
Laufen wir über die Steinerne Brücke?
Ich stehe gerne auf der Brücke.
...von dort über die Stadt.[ dort は副詞なので格を気にする必要なし]
Die Brücke stammt aus dem Mittelalter.
Im (< in+dem) Stadtführer steht viel...
...einen Pakt mit dem Teufel...
Die Brücke ist vor dem Dom fertig.[分離動詞 fertigsein が使われているが、ここでは気付かなくても問題なし]
...bei Gelegenheit...[これは決まり文句なのでそのまま憶えましょう]
Steigst du mit mir auch auf den Turm?
Ich wage es trotz deiner Bedenken.[うしろに2格が来る trotz のような前置詞は稀]
前置詞との融合形 darin や daran 、worauf (-r- は語調をととのえるための子音で、意味には関係ありません)や hinauf の使われ方にも馴染みましょう。英語では見かけない用法ですが、使い慣れると便利です。
なお、本文に warten と erinnern という動詞が出てきます。辞書を引いて調べると、どちらも特定の前置詞を必要とすることがわかります。また erinnern が本来「(もの・ことが)思い出させる」の意味であることにも注意。英語の remind と同じです。
「何を待ってるの?」
→×Was wartest du? でなく ○Worauf wartest du?
[待つ相手が『ひと』でも『もの』でも wo+r+auf を使います]
「あの像を見ると歴史を思い出す」
→「あの像は歴史を思い出させる」→Die Figur erinnert an die Geschichte
[『私は歴史を思い出す』なら Ich erinnere mich an die Geschichte. と再帰用法にする]
Auf Deutsch bitte!
1) Wann sind Sie zu Haus[e]?
2) Ich gehe gleich nach Haus[e].[家の外で言う場合]
※ zu Haus[e] や nach Haus[e] は慣用句なので冠詞不要。
3) Wie lange gehen die Kinder noch zur Schule?
4) Worauf warten Sie? Ich warte auf Peter.
5) Worauf warten Sie? Ich warte auf den Bus.
定冠詞類
diese Gebäude und Gärten sind...(複数・1格)
welches Haus gefällt... dieses oder jenes(中性・1格)
...in solchen Häusern(複数・3格 名詞の語尾 "-n" にも注意)
welchen Weg gehen wir...(男性・4格 この場合は gehen の目的語でなく、場所の副詞句)
ich gehe... diesen Weg(男性・4格 この場合も gehen の目的語でなく、場所の副詞句)
welche Uhrzeit haben wir(女性・4格)
不定冠詞類
meine Lieblingsstrecke führt... (女性・1格)
...um ihre Villen(女性・4格)
...mit unserem Haus(中性・3格)
ich finde eure Wohnung...(女性・4格 正確には euere だが、母音はしばしば脱落)
...auf deine Uhr(女性・4格)
deine Mutter erwartet...(女性・1格)
会話中で注意が必要な表現をいくつかあげておきます。
Meine Lieblingsstrecke führt hier am Ufer entlang.
典型的な無生物主語の構文。「私のお気に入りの道はここで岸のまわりで導く」なんて訳してはいけません。
Ich bin mit unserem Haus sehr zufrieden.
mit ..... zufrieden で「~に満足する」です。
Ich finde eure Wohnung sehr gemütlich.
「○○を見つける」ではありません。「○○を△△だと思う」です。
Welche Uhrzeit haben wir? Wir haben jetzt genau 4 Uhr.
この wir haben の用法は We have (a) heavy snow this winter.「今年は大雪だ」における we have と同じです。日本語訳に出す必要はありません。
Deine Mutter erwartet uns bereits zum Kaffee.
この場合の「待つ」は「warten auf+4格」でなく「erwarten+4格」です。訳にも工夫が必要。「コーヒーを用意してくれている」ぐらいが自然です。
Auf Deutsch bitte!
1) Fährt dieser Bus zum Marktplatz?
2) Welcher Mantel gehört Ihnen/dir?
Dieser Mantel gehört mir.
3) Das ist mein Vater, und daneben ist [es] meine Mutter.
4) Er lernt jeden Tag Deutsch. [時・場所の副詞句は4格]
Auf Deutsch bitte!
[なお、形容詞 viel は名詞の前でもしばしば不変化]
1) Ich habe viel Zeit, aber keine Zeit.
2) Du hast viel Ziet, aber kein Geld.
3) Kommst du heute nicht? Nein, ich komme heute nicht.[ nicht heute でも可]
4) Kommst du auch heute nicht? Doch, ich komme morgen.
5) Ich frage einen Studenten nach dem Weg.[まず SVO の構文を作り、前置詞句を補う。ein Student の格変化にも注意]
従属接続詞 動詞を末尾に移動させます。
Ich trinke zuerst ein Glas Wasser. Ich bin sehr durstig.
→Ich trinke zuerst ein Glas Wasser, weil ich sehr durstig bin.
副詞的接続詞 文の先頭要素となります。この場合は「定動詞二位」を維持しなければならないため、動詞と主語の位置が入れ替わります。
Ich habe nicht so viel Hunger. Ich bestelle nur den Hackbraten.
→Ich habe nicht so viel Hunger, deshalb bestelle ich nur den Hackbraten.
↑要するに、後半部分の主語が動詞のうしろに下がっているのです。
見方を変えれば、文頭に来ても動詞の位置に影響を与えない und や aber などの方が文法的には珍しいのです。
Auf Deutsch bitte!
1) Er ist noch jung, aber schon erfolgreich.
2) Er ist nicht mein Chef, sondern mein Kollege.
[ 英語の not A, but B の構文と同じ。なお Er ist kein Chef. だと『あいつは上司なんかじゃない!』になってしまうので注意]
3) Sie lernt fleißig Deutsch, deshalb spricht sie so gut Deutsch.
4) Wenn Sie fertig sind, rufen Sie bitte.
[下線部は後半でもよい。その場合は
Rufen Sie bitte, wenn Sie fertig sind.]
5) Ich gehe zum Arzt, weil ich Fieber habe.
[下線部は前半でもよいが、その場合は
Weil ich Fieber habe, gehe ich zum Arzt, . となる]
[非分離動詞]
überprüfen < über「越えて」+prüfen「試す」
übersehen < über「越えて」+sehen「見る」
verbessern < besser「より良い(gut の比較級)」の動詞形
überkleben < über「越えて、上に」+kleben「貼る」
durchschauen < durch「通して」+schauen「見る」
Auf Deutsch bitte!
1) Um wieviel Uhr stehen Sie morgen früh auf?
[主語を適当に補うこと。stehst du や stehen wir でもよい]
2) Wie spricht man das aus?
3) Wo findet das Konzert statt?
[日本語は『開かれる』だが受動態にする必要なし]
4) Wo fährt der Zug nach Regensburg ab?
5) Wissen Sie, wann der Zug abfährt?
[wannで始まる従属節内の語順に注意。主節なら Wann fährt der Zug ab?]
Auf Deutsch bitte!
1) Wo kann man hier wechseln?
[wo kann man…? は一般的な規則や習慣を問う時にとても便利な表現]
2) Darf ich fotografieren? [ Kann ich… でもよい]
3) Ich möchte das Paket nach Japan schicken.
4) Ich möchte zum Marktplatz fahren. Wo kann ich aussteigen?
5) Ich will Arzt werden.
ドイツ語2
第1講/第2講/第3講/第4講/第5講/第6講/第7講/第8講/第9講/第10講/第11講/第12講/第13講/第14講/試験
またこれらの名詞には地域差もあります。「ジャガイモ」は標準ドイツ語では die Kartoffel ですが、南部では der Erdapfel(直訳「大地のリンゴ」)ともいいます。ジャガイモを「○○なリンゴ」というのはドイツ語以外の言語にも見られる傾向で、フライドポテトもフランス語風に言うと pommes frites(pomme = pomme de terre「大地のリンゴ」)です(ドイツ語なら Bratkartoffeln「焼きジャガイモ」)。「クリーム」はドイツ語本来の語は die Sahne ですが(ただし、これも元をたどればラテン語ですが)、英語と同じ die Creme の場合もあります(ただし発音は[kri:m]ではありません)。
Wir haben uns eine ganze Woche nicht gesehen.
「私たちはまる一週間というもの会っていない」
Er sagt, dass wir uns eine ganze Woche nicht gesehen haben.
「私たちはまる一週間というもの会っていないと彼が言っている」
ここで、教科書に載っている完成された文から分離動詞を判別する一例をあげておきましょう。;
①おや?文末の an って何だろう?
Meine Vorlesung fängt erst um halb zwei an.
②分離動詞かな?とすると、動詞の本体は fängt だから
Meine Vorlesung fängt erst um halb zwei an.
③ということは、分離する前の形は an + fängt だから
anfängt
④待てよ?この fängt は、人称変化しているはずだから(主語の meine Vorlesung は3人称だから)辞書で調べてみると;
an|fangen「始まる、始める」
①おや?文末の ab って何だろう?
Der Zug fährt nach München ab.
②分離動詞かな?とすると、動詞の本体は fährt だから
Ich fährt nach München ab.
③ということは、分離する前の形は ab + fährt だから
abfährt
④待てよ?この fährt は、人称変化しているはずだから(主語の der Zug は3人称だから)辞書で調べてみると(調べなくても fährt > fahren は憶えておく必要がありますが);
ab|fahren「出発する」
とまあこのように、動詞本体が不規則なことがあるの(は既に前期で学んだ通りなわけですが)をくれぐれも忘れないように。
月名(すべて男性名詞) “im Januar”
1月 Januar ※ / 2月 Februar / 3月 März / 4月 April / 5月 Mai / 6月 Juni / 7月 Juli / 8月 August / 9月 September / 10月 Oktober / 11月 November / 12月 Dezember ※ オーストリアでは Jänner など、他にも地方により若干違う 曜日名(すべて男性名詞) “am Montag”
季節名(すべて男性名詞) “im Frühling”
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例えば「風邪をひく」と英語で表現する場合、"I catch a cold" ですが、ドイツ語では erkälten 「冷やす(形容詞 kalt から派生した他動詞)」を用いて「自分自身を冷やす」→「風邪をひく」と表現します。
※ 発展 再帰表現は日本語話者には馴染みにくいかもしれませんが、フランス語やイタリア語やスペイン語ではきわめて頻繁に使われます(そうでない英語の方がよほど特殊です)。この辺りのことばに興味がある人は、よく慣れておく必要があります。たとえば「私の名前は~です」は、こうなります;
Übung 1(S.76)
[とりあえず病名は無冠詞で]
(1) Ich habe Grippe.
インフルエンザなんですが。
Sie müssen viel schlafen und dürfen nicht arbeiten.
じゅうぶん睡眠をとって、仕事はほどほどに。
(2) Ich habe Durchfall.
下痢なんですが。
Sie müssen viel trinken und dürfen nicht fett essen.
水分をじゅうぶん摂って、油っこいものは避けてください。
(3) Ich habe Rückenschmerzen.
背中が痛いんですが。
Sie müssen den Rücken warm halten und dürfen nichts Schweres heben.
背中を温かくして、重いものを持ったりしないように。
(4) Ich habe Halsschmerzen.
ノドが痛いんですが。
Sie müssen heißen Tee trinken und dürfen nicht rauchen.
温かいお茶を飲んで、タバコは控えて下さい。
an die Ostsee.
in die Schweiz.[女性名詞 定冠詞をつける固有名詞]
nach Berlin.
nach Paris.
an den Rhein.
注意!1月16日(水)は月曜日の授業です。
ドイツ語4
第1講/第2講/第3講/第4講/第5講/第6講/第7講/第8講/第9講/第10講/第11講/第12講/第13講/第14講/試験
Auf Deutsch bitte!
1) Was werden Sie/wirst du in den Somemrferien machen?
2) In den Sommerferien werde ich ans Meer fahren.
[もちろん Ich werde in den Sommerferien ans Meer fahren.でもよい]
3) Jetzt regnet [es] nicht mehr.
[Es regnet jetzt nicht mehr.でもよいが、『今は』で始めると上のようになる。またこの時、文中に移動した es は省略できる]
4) Es gibt fünf Schulen in der Stadt.
[この der Stadt は3格。理由がわからない場合は Lektion 7 を復習すること]
5) Wie viel Uhr ist es jetzt? Es ist sieben [Uhr].
Auf Deutsch bitte!
1) Das ist eine sehr alte Kirche.(不定冠詞+形容詞+名詞 女性1格)
[副詞 sehr は形容詞 alt を修飾しているので、冠詞のあとに置く]
2) Der rote Rock gefällt ihr nicht besonders.(定冠詞+形容詞+名詞 男性1格)
[動詞gefallen+3格の使い方を復習すること。「彼女」は3格]
3) Heute ist schönes Wetter.(形容詞+名詞 中性1格)
4) Anna arbeitet immer mit dem neuen Computer.(定冠詞+形容詞+名詞 男性3格)
[mit+3格。動詞 arbeiten の単数3人称は arbeit-t でなく arbeit-et ]
5) Wir wünschen Ihnen eine gute Reise.(不定冠詞+形容詞+名詞 女性4格)
Auf Deutsch bitte!
1) Die Donau ist länger als der Rhein.[比較級+als ~]
2) Hans ist zwei Jahre älter als Peter.[比較級+als ~]
3) Heute ist [es] nicht so warm wie gestern.[so+形容詞+wie ~ の否定]
4) Die Zugspitze ist der höchste Berg in Deutschland.[定冠詞+最高級+名詞]
5) Das Wichtigste ist, dass du gesund bleibst.[後半の語順に注意!左の会話文の20~21行目、アキコのせりふにほとんど同じ表現があります]
①たとえば英語でも「私はびっくりした」は I surprised... ではなく I was surprised... と受動態で表現します。なぜなら、動詞 surprise は「○○がびっくりする」のではなく「△△が○○をびっくりさせる」という意味の他動詞だからです。つまり、「びっくりする」と自動詞的にするには受動態にする他ないのです。これは interest「○○に興味を起こさせる」でも同じです。
②また「転んで怪我をした」と英語で表現する場合、I fell down and hurt myself. と oneself をともなって「自分自身を傷つける」→「傷つく」とします。似たような表現が可能な動詞に seat や give や revenge や behave などがあります(英和辞典で確認しましょう)。
ドイツ語ではこの②と同様、他動詞的な意味しか持たない動詞があり、「自分自身」にあたる代名詞(再帰代名詞)を目的語にして表現します。たとえば freuen は「△△が○○を喜ばせる」なので、「私は喜ぶ」とか「私はうれしい」は
Ich freue.
では不充分。「私が私自身を喜ばす」で
Ich freue mich.
とします。こういう動詞を再帰動詞といいます。以下同様に
Du freust dich. 君は喜ぶ
Er freut ihn. 彼は喜ぶ
Sie freut sie. 彼女は喜ぶ
Wir freuen uns. 我々は喜ぶ
Sie freuen Sie. あなた[たち]は喜ぶ
…
…実は、上の文は少し間違っています。主語が er や sie や Sie の時の再帰代名詞は sich です。ここだけは注意しましょう(だから辞書で再帰動詞を引くと、例文はたいてい sich と共に書かれてます。丸写ししないように)。というわけで正解はこうです;
Du freust dich. 君は喜ぶ
Er freut sich. 彼は喜ぶ
Sie freut sich. 彼女は喜ぶ
Wir freuen uns. 我々は喜ぶ
Sie freuen sich. あなた[たち]は喜ぶ
さて会話文の「キーセンテンス」には4つの再帰用法が出てきます;
さらに、会話の終わりの「感謝」の表現は、動詞が danken ならそのままですが、bedanken だと再帰用法にする必要があります。これはフォーマルな表現としてよく使われるので、言う時は(まあ初心者がすぐにドイツに行って使うとは思えませんが)間違えないようにしましょう;
Auf Deutsch bitte!
1) Bitte setzen Sie sich!
2) Du musst dich beeilen.
3) Ich interessire mich für klassische Musik.
4) Wir freuen uns auf Weihnachten.
5) Die Gäste haben sich freundlich begrüßt.
[sich begrüßen の現在完了形は haben …… sich begrüßt]
(おまけ)
Wir sehen uns wieder! → Wiedersehen !
私たちまた(お互いに)会いましょう → さようなら
Auf Deutsch bitte!
(参考のため、現在形の文を最初に示します)
1) Sind Sie jetzt im Ausland? Ja, ich bin jetzt in Deutschland.
⇒ Waren Sie schon einmal im Ausland? Ja, ich war einmal in Deutschland.
2) Heute ist er krank. Er hat auch Fieber.
⇒ Gestern war er krank. Er hatte auch Fieber.
3) Nach dem Abendessen macht sie einen Spaziergang.
⇒ Nach dem Abendessen machte sie einen Spaziergang.
4) Er nimmt ein Taxi und fährt weg.
⇒ Er nahm ein Taxi und fuhr weg.
ところで、分離動詞 zurück|kommen の場合はどうなるかというと、実は kommen の変化とまったく同じです;
zurück|kommen → zurück|gekommen
ただし besuchen などは一見すると分離動詞のようですが、実はそうではない(○Ich besuche Deutschland. であって ×Ich suche Deutschland be. ではない)ので、過去分詞も異なります;
besuchen → besucht
これを使って現在完了の文を作ってみましょう。英語の完了形は「have+過去分詞」ですが、ドイツ語でもたいてい「haben+過去分詞」です。
なぜ「たいてい」なのか?実は、次のような動詞では「sein+過去分詞」だからです。
sein( > gewesen )
gehen( > gegangen )
kommen( > gekommen )
fahren( > gefahren )
steigen( > gestiegen )
.....
とこのように「移動」「変化」「状態」などをあらわす基本動詞では haben を使いません。実際の使用頻度が高い(しかも過去形・過去分詞の変化はどれも不規則な)ものばかりです。例文で使いながらおぼえましょう。
もう一度、動詞の過去形と過去分詞の作り方をまとめておきましょう;
ところで、今回の会話のキーセンテンスには、現在完了と過去完了の二種類があります;
Nachdem sie beim Arzt gewesen war, (過去完了)
「彼女は医者に行ったあとで、
hat sie starke Kopfschmerzen bekommen.(現在完了)
彼女は強い頭痛になった」
Das Fieber war noch einmal gestiegen.(過去完了)
「熱がまた上がった」
この文章で、「医者に行った」「熱が上がった」は、「頭痛になった」よりも前の出来事です。このように「過去」の出来事からさらに「過去」のことを表現する場合には過去完了形を使います(英語でも似たような話、聞いたことあるでしょう?)
Auf Deutsch bitte!
( 1) から 4) までは、参考のため現在形の文を最初に示します)
1) Ich lerne jetzt Deutsch..
⇒ Ich habe schon zwei Jahre Deutsch gelernt.
2) Sie schreibt mir einen Brief.
⇒ Sie hat mir einen Brief geschrieben.
3) Sind Sie jetzt in Wien? Nein, Ich bin noch nie dort.
⇒ Sind Sie schon einmal in Wien gewesen? Nein, Ich bin noch nie dort gewesen.
4) Heute Abend kommt er um elf Uhr nach Hause.
⇒ Gestern Abend ist er um elf Uhr nach Hause gekommen.
5) Sie hatte rote Augen. Sie hatte geweint.
①wir sind in München angekommen. < ankommen
「我々はミュンヒェンに着いた」
→②wenn wir in München angekommen sind,...
「もし我々がミュンヒェンに着いたら、・・・」(↑語順の変化に注意!)
③der Regen hat schon aufgehört. < aufhören
「雨はもうやんでしまった」(現在完了)
この文章に「未来」の助動詞 werden を挿入します;
→④der Regen wird schon aufgehört haben.
「雨はもうやんでしまっているだろう」(未来完了)
②と④を並べると、さらに一部(後半の助動詞 wird の位置が)変わり、教科書の通りになります;
⑤Wenn wir in München angekommen sind,wird der Regen schon aufgehört haben.
「もし我々がミュンヒェンに着いたら、雨はもうやんでしまっているだろう」
この⑤に「おそらく」という語を入れれば、未来に完了しているであろう事項をあらわす文ができあがります。
Wenn wir in München angekommen sind,wird der Regen wahrscheinlich schon aufgehört haben.
「もし我々がミュンヒェンに着いたら、雨はたぶんもうやんでしまっているだろう」
二つ目の文も同様に、簡単なものから始めましょう;
①ich fahre dort mit der Kutsche.
「私はそこへ馬車で行く」
この文をまず「意志」の助動詞 wollen を使って書き換えます;
→②ich will dort mit der Kutsche fahren.
「私はそこへ馬車で行きたい」
さらに、全体を現在完了にします。この時、助動詞 wollen の過去分詞は原形と同形です;
→③ich habe dort mit der Kutsche fahren wollen.
「私はそこへ馬車で行きたかった」
これに、他のいくつかの語を付け加えれば、出来上がりです;
→Ich habe dort schon immer einmal mit der Kutsche fahren wollen.
「私はそこへずっと前から一度は馬車で行きたかった」
Auf Deutsch bitte!
1) In zwei Stunden habe ich den Brief schon geschrieben.(現在完了)
⇒ In zwei Stunden werde ich den Brief schon geschrieben haben.(未来完了)
2) Morgen um diese Zeit ist die Maschine schon in Frankfurt gelandet.(現在完了)
⇒ Morgen um diese Zeit wird die Maschine schon in Frankfurt gelandet sein.(未来完了)
3) Leider kann ich nicht eher kommen.(現在形)
⇒ Leider konnte ich nicht eher kommen.(過去形)
4) Leider kann ich nicht eher kommen.(現在形)
⇒ Leider habe ich nicht eher gekommen können.(現在完了形)
Haben Sie etwas zu trinken/essen?
直訳「飲むための/食べるための何かを持っていますか?」⇒「飲み物/食べ物ある?」
Wir haben vor, < vorhaben(分離動詞!)
+zwei Nächte zu bleiben.
Wir sind gekommen(現在完了!)
+[um] uns die Stadt anzusehen
das Wetter scheint < scheinen~ ~に見える
+jetzt besser zu werden
Sie brauchen
+Ihr Gepäck nicht hinaufzutragen(また分離動詞!)
Ich lasse
+es Ihnen hinauf×bringen(やっぱり分離動詞!)
[助動詞 lassen は英語の使役動詞 let に相当する。したがって文末の動詞はzu不定詞ではなく原形でよい]
Auf Deutsch bitte!
1) Anna hat vor, ime nächsten Monat umzuziehen.
2) Er scheint gar nichts zu verstehen.
3) Du brauchst mich nicht anzurufen.[ひと(4格)+anrufen]
4) Es ist nicht leicht, die Aufgabe zu lösen.
5) Er will nach Deutschland fahren, um Geschichte in der Uni zu studieren.
さらに、英語と同じ感覚で「sein+過去分詞」にすると、少々意味が変わります;
Das Kaufhaus ist von 10 bis 19 Uhr geöffnet.
「デパートは10時から19時まで開店しています」(状態受動)
今回の会話文の、最初のひとことも本来、状態受動の文です(ただし besetzt は形容詞として辞書にも載っています);
Sind diese Plätze besetzt?
「この席はもう埋まっていますか?」
ドイツ語の受動態は英語ほどには頻繁に使用されません(語順が自由で、わざわざ受動態にしなくても目的語を文頭に置いた構文(O+V+S)が作れるからです)。他方、英語では他動詞の構文(S+V+O)でなければ受動態が作れないのですが、ドイツ語では自動詞の構文(S+V)でも受動態を作る場合があり、訳に工夫が必要です。これは多くの場合、「誰がそれをする/したのか?」という動作の主体を曖昧にする効果があります。
必要なのは ①文中で「werden(または sein )+過去分詞」の構造を見抜いて「あ、これは受動態の構文だ」とわかるようになること、②それを自然な日本語に訳せるようになることです。最初は②に注意してください(訳している途中で「日本語としてありえない」と思ったら、ためらうことなく書き直すこと!)。
その点、今回の会話文には、訳に工夫が必要な受動態ばかり出てきます。キーセンテンスの部分に限ってみても;
Was isst man eigentlich in Japan zum Frühstück?
「ひとは日本で朝食に何を食べるの?」
→ Was wird eigentlich in Japan zum Frühstück gegessen?
「日本では朝食に何が食べられるの?」
→「日本では朝食に何を食べるの?」
(実質的な動作主が消え、漠然と「日本にいる人たちは・・・」という語感になる)
Aber man isst Toast und trinkt Kaffee.
「でも、ひとはトーストを食べたりコーヒーを飲んだりする」
→ Aber es wird Toast gegessen und Kaffee getrunken.
「でも、トーストが食べられ、コーヒーが飲まれる」(es は形式上の主語で訳せない)
→「でも、トーストを食べたりコーヒーを飲んだりするよ」
(実質的な主語が消え、漠然と「日本人は・・・」という語感になる)
Auf Deutsch bitte!
1) In Deutschland wird Deutsch gesprochen.
2) Mona Lisa wurde von Leonardo da Vinci gemalt.
3) Die Berliner Mauer ist im Jahre 1989 abgerissen worden.
[現在形は Die Berliner Mauer wird im Jahre 1989 abgerissen.]
4) Der Fernseher muss repariert werden.
5) Am Wochenende wird nicht gearbeitet.
[能動態は Am Wochenende arbeite ich nicht. など]
②Lektion 22。関係代名詞。
名詞を修飾する文(節)が関係代名詞と共に名詞のうしろに置かれ、文の中に埋め込まれたようになるという点では、英語もドイツ語も同じです。日本語から訳す場合には語順を工夫しなければならないという点も同じです;
(日本語)昨日のパーティであなたが見た男は私の父です。
(英語)The man whom you saw in the party yesterday is my father.
(日本語)これは私がこれまでに読んだ最も良い本です。
(英語)This is the best book that I have ever read.
[日本語では修飾節が名詞の前方・文の左側(←←←←)に来るが、英語やドイツ語では名詞の後方・文の右側(→→→→)に来る傾向が強い。これは、日本語話者が英独仏語を学ぶ場合、非常に注目すべき発想の違いです!]
ここで、②の文にいくつか手を加えます;
↓重複する名詞を削除
ich besuche den Sprachkurs in Regensburg
↓残った定冠詞を文頭へ(これがそのまま関係代名詞になります)
den Sprachkurs ich besuche in Regensburg
↓動詞を文末へ
den Sprachkurs ich in Regensburg besuche
最後に、この手を加えた②を①に代入(!)し、文を整えます;
→ Der Sprachkurs, den ich in Regensburg besuche, ist im Oktober zu Ende.
私がレーゲンスブルクで通っている語学学校は十月に終わりです。
Auf Deutsch bitte!
1) Das ist das beste Buch, das ich je gelesen habe.
[↑すぐ上に英訳があります]
2) Das ist das Auto, mit dem ich durch Deutschland gereist habe.
3) Das ist alles, was ich jetzt sagen kann.
[この was は不特定のものを指し、「不定関係代名詞」と呼ばれます]
4) Siehst du die Frau dort? Ja, die kenne ich doch!
[この die は前の die Frau を指します。「彼女」だから sie でもかまわないのですが、ドイツ語ではこのように定冠詞をそのまま単独で使うことができます(英語では不可能です;I know the woman → ×I know the.)]
え?上の例のどこが「非現実」なのかって?だってほら、「世界最大の旅客機です」と言っているのはあくまでパイロットであって、実はそうじゃないかもしれないでしょ?次の文でも「熱がある」と言っているのは Akiko であって、実はウソかもしれませんよ。従って接続法I式は新聞記事などで非常によく使われるのです。英字新聞ならぬ独語新聞を読みたい人には、必須の文法知識といえましょう。
Auf Deutsch bitte!
1) Er sagt, er habe keine Zeit.
2) Sie hat uns erklärt, es sei gar nicht nötig gewesen.
3) Er hat behauptet, er kenne die Frau nicht.
4) Der Arzt hat mir gesagt, ich solle noch mehr Gemüse essen.
②Lektion 24。接続法II式。
接続法II式は、動詞の過去形をもとにして得られます(やや不規則な音の変化があります)。
先ほども述べた通り、接続法の基本は「非現実の描写」です。従って接続法II式も基本的な用法は「伝聞」や「間接話法」です(特に、接続法I式では通常の現在形と形の区別がつかない場合などに有効です)が、この課では「仮定法」で用いられています;
Auf Deutsch bitte!
[前後を入れ替えてもよいが、語順に注意 ⇒ S.21]
1) Wenn ich noch mehr Geld hätte, würde ich ein Auto kaufen.
2) Wenn ich noch mehr Geld gehabt hätte, würde ich ein Auto gekauft haben.
3) Wenn du mitkommen könntest, wäre es schön.
4) Wenn Sie mir hülfen, wäre es mir sehr dankbar.
[ Wenn Sie mir helfen könnten, würde es mir sehr dankbar sein. なども可]
注意!1月16日(水)は月曜日の授業です。
(1998年度講義概要 はありません)
1999年度講義概要
2000年度講義概要
2000年度期末試験
2001年度講義概要
2001年度期末試験
2002年度講義概要
2002年度期末試験
2003年度講義概要
2003年度期末試験
2004年度講義概要
2004年度期末試験
2005年度講義概要
2005年度期末試験
2006年度講義概要
2006年度期末試験